50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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最優秀演題候補

最優秀演題候補

Fri. Nov 27, 2020 4:45 PM - 6:05 PM 第6会場 (2F I)

座長:木下 利彦(関西医科大学 精神神経科学教室)

[BP-3] パーキンソン病に対する深部脳刺激療法後の脳波β位相-広域γ振幅カップリングの変化に関する検討

江口克紀1, 矢部一郎1, 白井慎一1, 山崎和義2, 濱内祝嗣2, 松島理明1, 加納崇裕3, 笹森徹4, 関俊隆2, 大槻美佳5, 寳金清博2, 佐々木秀直1 (1.北海道大学 神経内科, 2.北海道大学 脳神経外科, 3.JA北海道厚生連 帯広厚生病院 神経内科, 4.札幌麻生脳神経外科病院 脳神経外科, 5.北海道大学 保健科学研究院)

【目的】パーキンソン病(PD)患者に対する深部脳刺激療法(DBS)が、一次運動皮質のβ帯域位相-γ帯域振幅カップリングに与える影響について検討した。【方法】PDに対しDBSを施行した21名の患者を対象とした。DBS治療前及び治療1年後に、DBS刺激offの状態で安静閉眼脳波を測定した。一次運動皮質の脳波記録を解析するため既報を参考に、症状が右側優位の患者はC3電極、左側優位の患者はC4電極の記録を解析に用いた。β帯域(13-30Hz)位相に合わせて広域γ帯域(60-150Hz)の振幅がどの程度変動するかを、カルバック・ライブラー距離を用いた一様分布からの差Modulation Index(MI)として算出した。DBS前後のMIの変化をWilcoxon符号付順位検定で検討した。【結果】MIは治療前と比較しDBS1年後に優位に低下した(中央値 DBS前6.6×10-5 vs DBS後4.0×10-5、p=0.02)。【結論】PDに対するDBSは、PD患者のβ帯域位相-γ帯域振幅カップリングを低下させる。