50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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関連学会合同シンポジウム

関連学会合同シンポジウム12 片頭痛の病態生理研究の新展開 (日本頭痛学会)

Fri. Nov 27, 2020 1:15 PM - 3:30 PM 第4会場 (1F C-1)

座長:目崎 高広(榊原白鳳病院 脳神経内科)、竹島 多賀夫(富永病院脳神経内科・頭痛センター)

[CSP12-3] 片頭痛における睡眠障害:レストレスレッグス症候群を中心に

鈴木圭輔 (獨協医科大学 脳神経内科)

片頭痛では入眠困難や中途覚醒などの不眠症状や日中の眠気が健常人より多くみられる.また,我々は片頭痛患者ではレストレスレッグス症候群(RLS)の合併が健常人より多くみられ(13.7% vs 1.8%),RLSのある片頭痛患者では,頭痛による日常生活支障度,抑うつ症状,日中の眠気や不眠が,RLSのない片頭痛患者より多いことを報告した.その後の追跡研究ではRLSが研究開始時あるいは追跡時双方みられなかった群(RLS陰性群)では抑うつ症状や日常生活支障度がRLSがいずれかの時期にあった群(RLS陽性群)より軽度であった.さらにRLS は片頭痛における中枢神経感作にも関わる可能性がある.睡眠は頭痛発作を改善させることから,RLSを含む睡眠障害の適切なマネージメントは片頭痛の頭痛頻度・重症度の軽減および生活の質の改善に寄与する可能性がある.本講演では片頭痛における睡眠障害,特にRLSを中心に解説する.