50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 脳波一般・脳電位分布

[P1-1] 小児脳波検査時における薬物鎮静の睡眠賦活有効性と安全性について

吉兼綾美, 石原尚子, 古川源, 石丸聡一郎, 三宅未紗, 河村吉紀, 吉川哲史 (藤田医科大学 医学部 小児科)

【目的】小児脳波検査はしばしば薬物鎮静にて睡眠賦活を行うが、近年、鎮静薬による呼吸循環抑制などの副作用に注意しながら安全に行う必要性が注目されている。今回我々は、脳波検査時の鎮静薬使用と睡眠賦活の実際について調査したので報告する。【方法】対象は2019年7月から2020年6月の1年間に当院小児科にて脳波検査を施行した590例である。脳波は2名以上の医師により判読を行い、判読レポートおよび診療録から後方視的にデータ収集を行った。【結果】鎮静薬使用は、triclofos sodium 293件、chloral hydrate 14件、pentobarbital calcium 1件であった。睡眠賦活は507件で行い、このうち282件で鎮静剤が使用された。鎮静剤を使用したが睡眠賦活なしは25件であり、年齢群別では6-8歳で多かった。鎮静薬使用による重篤な副作用を認めた症例はなかった。【結論】薬物鎮静の有効性・安全性は高く、データ解析によりさらなる適正使用が期待できる。