[P1-21] 脳波を用いた機械学習による怒り情動検知システムの構築
【目的】本研究は安静および怒り情動刺激後の脳波を解析し、機械学習により怒りへの情動変化を検知するシステム構築を目的とした。【方法】被験者は健常成人16名(25.7±2.79歳)を対象とした。実験はポジティブで安らぎを与えるような安静情動刺激、ネガティブで腹立たしい怒り情動刺激を用意し、情動刺激後、想起閉眼時の脳波を測定し、解析は高速フーリエ変換を行った。機械学習モデルのサポートベクトルマシンを用いて、パワースペクトル値より、情動刺激の分類を判別するシステムを構築した。システムによる安静および怒り情動刺激の判別を行い、その正答率を導出した。【結果】F4電極、周波数7 Hzの脳波をシステムに入力し、100回の学習と判別を行った。正答率の平均は72.8%であった。【結論】安静および怒り情動刺激後の脳波より刺激分類の判別が可能となった。脳波測定結果を用いた機械学習により、被験者の怒り情動変化を検知するシステム構築を行った。