[P1-4] 発達障害特性をもつ就学前幼児における発作性脳波異常の検討
発作性エピソードの有無に関らず、発達課題を主訴に受診する当センター症例の発作性脳波異常(PA)を後方的に検討した。
【方法】平成26年~30年度に脳波検査を施行した1,140例(全体の42%)からPAを認めた328例(29%, M:F=225:103, ASD:ADHD:両者混在=124:115:89)を抽出し、1)PA群対非PA群、2)てんかん波(ED)群対非てんかん波(nED)群、3)臨床てんかん(CE)群対臨床下てんかん(sCE)群の臨床的特徴を比較した。
【成績】(1)PA群は非PA群に比べ、知的能力障害(ID)や情動障害(EBD)を高率に併発した。(2)ED群の半数以上はIDを、nED群の75%はEBDを併発しており、それぞれの関連性が示唆された。(3)CE群では女児が比較的多く、前頭部焦点の焦点発作がほとんどだったが、sCE群は男児に多くローランド発射が半数を占めた。
【結論】脳波検査は発達障害児診療上必要と考えられ、PAの解析は発達症スペクトラムの多様な病態の解明・治療評価などに有用である。
【方法】平成26年~30年度に脳波検査を施行した1,140例(全体の42%)からPAを認めた328例(29%, M:F=225:103, ASD:ADHD:両者混在=124:115:89)を抽出し、1)PA群対非PA群、2)てんかん波(ED)群対非てんかん波(nED)群、3)臨床てんかん(CE)群対臨床下てんかん(sCE)群の臨床的特徴を比較した。
【成績】(1)PA群は非PA群に比べ、知的能力障害(ID)や情動障害(EBD)を高率に併発した。(2)ED群の半数以上はIDを、nED群の75%はEBDを併発しており、それぞれの関連性が示唆された。(3)CE群では女児が比較的多く、前頭部焦点の焦点発作がほとんどだったが、sCE群は男児に多くローランド発射が半数を占めた。
【結論】脳波検査は発達障害児診療上必要と考えられ、PAの解析は発達症スペクトラムの多様な病態の解明・治療評価などに有用である。