[P1-5] 進行性ミオクローヌスてんかんにおけるペランパネルの脳波への影響:後頭部優位律動の検討
【目的】ペランパネル(PER)は進行性ミオクローヌスてんかん(PME)を含むてんかんに臨床的に有効だがその脳波への影響は明らかでなく、特に後頭部優位律動(PDR)につき検討した。
【方法】PER投与前後で脳波記録を行ったPME8例(男性3例,平均年齢44.3±17.7歳)を対象とした。各脳波記録においてPDRが明瞭な部分に対し、後方領域(O1/2)において、スペクトル解析によりpowerが最大となる周波数を同定した。年齢の影響を除いた上で、PER投与前後での周波数の変化を調べた。
【結果】PER投与後にPDRの周波数は低下した(8.8±0.9 Hz vs. 7.8±1.4 Hz, p< 0.05)。
【結論】PMEの脳波において、PERはPDRの周波数を低下させた。グルタミン酸受容体遮断による正常EPSPの発火頻度への抑制作用を反映する可能性が示唆された。
【方法】PER投与前後で脳波記録を行ったPME8例(男性3例,平均年齢44.3±17.7歳)を対象とした。各脳波記録においてPDRが明瞭な部分に対し、後方領域(O1/2)において、スペクトル解析によりpowerが最大となる周波数を同定した。年齢の影響を除いた上で、PER投与前後での周波数の変化を調べた。
【結果】PER投与後にPDRの周波数は低下した(8.8±0.9 Hz vs. 7.8±1.4 Hz, p< 0.05)。
【結論】PMEの脳波において、PERはPDRの周波数を低下させた。グルタミン酸受容体遮断による正常EPSPの発火頻度への抑制作用を反映する可能性が示唆された。