日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 脳波一般・脳電位分布

[P1-6] 脳梗塞急性期の非けいれん性てんかん重積状態(NCSE):脳波所見および臨床的特徴

川上治1, 古池保雄2, 安藤哲朗1, 杉浦真1, 加藤愽子1, 伊藤翔太1, 吉村崇志1, 大野智彬1, 小原一輝1, 福島大喜1 (1.安城更生病院 脳神経内科, 2.中部大学 生命健康科学部)

【目的】脳梗塞急性期のNCSEは診断が困難でありその臨床的特徴は不明な点が多い。診断には脳波が必須であるが、その所見と臨床的特徴を明らかにした。【対象・方法】脳梗塞急性期2143名を対象に脳梗塞発症7日以内の早期発作(ES)例を抽出し、NCSEの脳波所見、脳梗塞病型、発作型等の臨床所見、MRI所見について後ろ向きに検討した。【結果】ESは41例(1.9%)、全体と比較してESは心原性が多かった。ESのうち13例(32%)はNCSE、発作型はけいれん性からNCSEへ進展が6例、NCSE単独が7例であった。NCSEの脳波所見は、律動性δから進展あり6例、周期性放電から進展あり5例、2.5/sを超える鋭波連発2例であった。進展パターン検出にはcEEGが有用であった。臨床症状では意識の変動、画像所見と臨床所見の不一致等がみられた。【結論】脳梗塞急性期において、神経徴候の変動あるいは画像との不一致がある場合、NCSEを疑い脳波測定を行うべきである。