50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 脳波一般・脳電位分布

[P1-7] 側頭葉由来のてんかん性放電の検出における頬電極の有用性に関する検討

岡山公宣, 森本耕平, 的場健人, 小牧遼平, 末廣大知, 原敦, 十河正弥, 松本理器 (神戸大学大学院医学研究科 脳神経内科学分野)

【目的】内側側頭葉てんかんでは側頭葉内側底面のてんかん性活動を見落とさないことが重要である.頬電極が間欠期てんかん性放電(IED:interictal epileptiform discharge)の検出において有用か検討した.【方法】側頭葉由来の焦点てんかんが疑われ,従来電極(CE:conventional electrode)に加えて頬電極(EE:extended facial electrode,眼球直下から蝶形骨にかけて配置)を追加して脳波検査が行われた36例を対象とし,IEDの有無,局在, 頻度について後ろ向きに調査した.【結果】36例中9例でIEDが記録された.CEで検出されたすべてのIEDはEEでも検出された.IEDの最大陰性電位はCEとEEでほぼ同等に分布した.【結論】頬電極はIEDの検出において有用と考えられた.装着の簡便性を生かして簡易脳波などに応用していける可能性がある.