50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 脳波一般・脳電位分布

[P1-8] 臨床脳波での光刺激に伴う低周波・超低周波活動の予備的検討

出村彩郁1,2, 木下真幸子3, 櫻井健世1, 梶川駿介2, 松橋眞生4, 高橋良輔2, 池田昭夫4 (1.医療法人道器 さくらいクリニック, 2.京都大学大学院医学研究科 臨床神経学, 3.国立病院機構宇多野病院 脳神経内科, 4.京都大学大学院医学研究科 てんかん・運動異常生理学講座)

【目的】光刺激(PS)で誘発される低周波/超低周波活動の臨床的意義の予備的検討。【方法】症例は頭痛と変動性の認知機能障害を呈し部分てんかんと診断され、PS開始時に高い再現性で約20秒の陰性変動を認めた71歳女性。2回のルーチン脳波(TC2秒)を視察。PSに伴うδ/infraslow帯域活動を検討した。耳朶基準電極法でTC0.3と2秒、HF120と15Hz、表示時間3cm/秒、30秒と5分/頁を使用。2回目脳波時のMMSEは27(初診時21)。【結果】2回の脳波所見は後頭部優位律動9-10Hz、両側前-中側頭部にδ波、正常光駆動波(6-33Hz)を呈し、PS開始に伴い0.5-1秒の陽性波(P-slow)と後続して約20秒の陰性変動(N-slow)を認めた。振幅は1回目と比べP-slowで36.8±8.3μV(平均±SD)から41.9±15.5μVに増加、N-slowは62.5±22.5μVから58.2±14.3μVに低下(p<0.05)した。【考察】PSに伴う2種類の低周波/超低周波活動を確認。P-slowは抑制性、N-slowは興奮性を反映する可能性がある。