50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 経頭蓋電気刺激(超音波刺激等他の脳刺激法を含む)

[P11-6] 進行性核上性麻痺における反復4連発磁気刺激法による神経可塑性の検討

本田誠1, 清水崇宏1, 守安正太郎1, 瀧川洋史1, 宇川義一2, 花島律子1 (1.鳥取大学 脳神経内科, 2.福島県立医科大学 ヒト神経生理学講座)

【目的】進行性核上性麻痺(PSP)において,反復4連発磁気刺激法(Quadripulse stimulation:QPS)を用いて神経可塑性の異常の有無を明らかにする.【方法】対象はMDS-PSP criteria 2017によりPSPと診断された13例(年齢76.2±7.5歳).左一次運動野に対して長期増強(LTP)様効果をもたらすQPS-5を施行し,QPS施行前後のMEP振幅の変化を計測した.QPS前後でのMEP振幅の比(MEP ratio)をとり,年齢や認知機能,運動機能との相関について検討した.【結果】PSPにおいてQPS-5の施行前後でのMEP振幅に有意な変化はなくLTP様効果は誘導されなかった[平均MEP raio = 1.04±0.12(SE), 平均MEP振幅±SE:QPS前 890.4±101.7 mV vs QPS後 946.0±142.1 mV,p = 0.47].年齢(R2=0.0238), MMSE(R2=0.0002),FAB(R2=0.0138),MDS-UPDRS part 3(R2=0.092)のいずれも有意な相関は認めなかった.【結論】PSPにおいて神経可塑性誘導が障害されている可能性がある.