50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター その他の生理検査(軸索興奮性、その他の誘発電位など)

[P12-1] ゼロクロスモード以外のアクチグラフによる“覚醒の質”の表示方法について

中島亨1, 神田優太2, 高江洲義和2 (1.杏林大学 保健学部 臨床心理学科, 2.杏林大学 医学部 精神神経科学教室)

これまでアクチグラフでの“覚醒の質”を表現すると考えられるデータを導く方法は汎用性に乏しかった。今回、多くの記録方式のアクチグラフで“覚醒の質”を示すデータを得た。アクチグラフの1分毎の値を累積加算して得られた曲線の変曲点を算出して活動期と非活動期の境界を決定し、活動期について分析を行った。境界点は他の方法での睡眠覚醒時刻とほぼ合致した。単位時間の加速度を加算して1分間の値を算出するアクチグラフでは、横軸に加速度累積値を、縦軸に頻度を示すグラフでは指数分布様式を示し、最頻値を示す加速度の値などが決定できずその後の処理が困難であった。自然対数を底としてデータの標準化を行ったところ、活動期については正規分布様の分布が見られ、10名の6夜連続の記録の分析では、加速度20区間中の最頻値で変動係数は0.1~0.2程度で、演算されたデータに再現性のあることが示され、今後の応用可能性が示された。