50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター その他の生理検査(軸索興奮性、その他の誘発電位など)

[P12-8] 健常人における持続的筋安静に伴う前角細胞興奮性の変化―持続的筋安静によりリピーターF波は増加する―

岡田文明1, 橋本耕太郎1,2, 石原慧一3, 山本明日香3, 橘俊哉2, 木村淳4 (1.仙齢会 はりま病院 整形外科, 2.兵庫医科大学 整形外科学教室, 3.仙齢会 はりま病院 検査課, 4.アイオワ大学 神経内科)

【目的】持続的筋安静による前角細胞興奮性の低下が、リピーターF波(RF)の出現頻度と波形に与える影響を検討すること。【対象】健常成人10名。【方法】弾性包帯にて左手を固定し、1、6、12時間意識的な筋安静をはかった。持続的筋安静前後、さらに安静後に随意収縮を行い正中神経刺激によるF波を測定した。評価として、RFの総和数/全F波数により相対的なRFの頻度、RFの波形の種類、RFとnon-RFの平均振幅及び潜時を比較検討した。【結果】RFの総数/over all F波の平均は、安静6時間以上で増加し、RFの波形の種類については、特に安静12時間後に顕著に減少した。安静後のRFとnon-RFの潜時、振幅に差はなかった。【結論】持続的筋安静によって、RFは相対的に増加し、さらに安静時間が長くなればRF波形の種類も減少する。これらの所見は、前角細胞の中で生理的に発火しやすい運動単位は持続的筋安静後も安静前の興奮性を維持することを示唆する。