日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 精神疾患

[P13-1] 神経生理学的有向性コヒーレント(Isolated effective coherence: iCoh)を用いたうつ病における症状別の抗うつ薬治療反応予測

南翔太, 西田圭一郎, 吉村匡史, 木下利彦, 加藤正樹 (関西医科大学 精神科)

【目的】LORETAを基にした有向性コヒーレント(iCoh)による、抗うつ薬の治療反応予測の可能性を検討した。【方法】対象は未治療うつ病患者25名。治療前の安静閉眼時脳波にiCoh法を用い、吻側前帯状皮質から他9箇所の関心領域へのフローを算出した。ハミルトンうつ病評価尺度(HAM-D17)の変化量(total, core, anxiety)と有意な相関を認めたフローを独立変数、 HAM-D17の変化量を従属変数とし重回帰分析を行った。【結果】HAM-D17のtotalはθ、α帯域共に吻側前帯状皮質から左下側頭回、coreではθ帯域で吻側前帯状皮質から左島、右島、anxietyではθ帯域で右下頭頂葉、左島から吻側前帯状皮質、α帯域で吻側帯状皮質から左下側頭回にかけての連結のフローに有意な影響を認めた。【結語】吻側前帯状皮質からのiCohによる抗うつ薬治療反応予測の可能性が示唆された。