[P13-3] うつ病による療養からの復職判定において心拍変動検査を用いた自律神経機能評価は有用である
うつ病により休職・療養している患者を対象とし、復職判定時の精神症状評価に心拍変動検査による自律神経活動評価を用いることの有効性を検証した。心電図のR波を用いたトレンドデータを周波数分析することにより、心拍変動の高周波指標(HF)、低周波指標(LF)およびその比LF/HFを、安静時、課題負荷時、課題後の安静時において測定した。測定を休職時と復職時に行った結果、復職時の安静時のHFとLF/HF、および課題負荷時のHFは、その後復職ができた群と、復職ができなかった群とで統計的な差が認められた。心拍変動検査により自律神経活動状態を評価することは、うつ病による休職・療養からの復職の検討において有用であると考えられた。