[P14-18] てんかん外科の皮質電気刺激による言語機能マッピングにおける機能解剖連関の検討
【目的】皮質電気刺激による言語機能マッピングの言語課題には、意味処理を含め機能重複が多い。複数課題の結果から各機能に関連する解剖学的部位を同定する。【方法】対象は言語優位半球に硬膜下電極留置を行った側頭葉てんかん12例。6種類の言語課題を用いた皮質電気刺激による機能マッピングで313電極(3-48個/患者)が言語機能を示した。主成分分析で6課題から主要な言語関連機能を抽出し、各主成分と解剖学的な相関を評価した。【結果】3主成分が抽出され各機能が想定された(主成分1:reading function、2:receptive semantic processing、3:expressive semantic processing)。解剖学的に主成分1は側頭葉底面後方と弁蓋部、2は上側頭回後方と側頭葉底面前方、3は縁上回・側頭葉底面全体で関連が示された。【結論】各成分は独立した言語機能に関連する解剖部位で示された。各成分を意識した課題選択により効率的な機能マッピングが期待される。