日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター てんかん

[P14-20] 内側側頭葉てんかんにおけるspike onset zoneに関するGMFTとdSPMの比較

白水洋史1, 増田浩1, 福多真史1, 亀山茂樹2 (1.国立病院機構 西新潟中央病院 機能脳神経外科, 2.新潟聖籠病院 脳神経外科)

【目的】内側側頭葉てんかん(MTLE)において,発作間欠期てんかん性放電の起源とも言えるspike onset zoneに対する傾斜磁場トポグラフィ(GMFT)とdSPMの解析能について,比較検討した.
【方法】MTLEの診断で側頭葉切除手術を行った4症例を対象とした.Spike peakを含む200msecの範囲で経時的にGMFT,dSPMで解析した.Spike起始部をGMFT,dSPMで,peak部を通常のdipole解析(ECD)で解析し,GMFT,dSPM,ECDの分布,時間的相関性を比較した.
【結果】4症例における全35個のspikeで,Spike onsetの解析可能であった時間帯は,GMFTの方が平均10.1msec(-63~+23msec)早くdSPMより検出したが,dSPMは26個(74.3%)で内側側頭葉におけるspike onsetを検出できた.GMFTは,いずれも外側皮質のみ表示した.
【結論】Spikeの起始解析において,dSPMはGMFTに比べやや遅れる傾向があるものの,側頭葉内側構造におけるspike onsetを高率に解析できることが示された.