日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター てんかん

[P14-21] 当院で経験した高齢者NCSE症例の検討

佐々木亮太1, 山田翔子2, 大杉奈保美2, 澤井康子3, 平林秀裕1 (1.独立行政法人国立病院機構奈良医療センター 脳神経外科, 2.独立行政法人国立病院機構奈良医療センター 臨床検査科, 3.独立行政法人国立病院機構奈良医療センター 小児神経科)

【目的】高齢者のNCSEは臨床症状が多様であり、診断が遅れて予後不良となる事もある。当院における直近の症例を検討し、その特徴について考察した。【方法】2018年4月から2020年3月の間に当院で長時間ビデオ脳波モニタリング下に加療行ったNCSE症例のうち、50歳以上の症例を抽出し、その臨床学的な特徴と脳波所見を解析した。【結果】6症例を抽出(平均年齢 70.7±10.8歳、男:女=3:3)。てんかん既往が判明しているのは4例で、Etiologyとしては脳卒中が5例であった。脳波所見はLPDsが4例で認められた。臨床症状は軽度の意識障害が5例であったが、その他は失行、片麻痺、性格変化など様々であった。4例は治療が奏効したが、2例は治療抵抗性に経過した。【考察】NCSEが疑われた際は脳波の施行が望まれるが、実際には見逃されている事も多い。原因が明らかでない高齢者の意識障害は、積極的に脳波検査を施行するべきと考えられた。