[P14-8] 小児焦点てんかんにおけるてんかん性突発波消失に対するラコサミドの早期治療の有効性
【目的】小児焦点てんかんにおけるてんかん性突破波消失に対するラコサミド(LCM)の早期治療の有効性を検討する。【方法】対象は2017年11月1日~2020年7月1日までに当院でLCMを1-3剤目に開始し、LCM開始前の脳波検査で1記録中2回以上の焦点性突発波が確認された症例とした。開始後の初回脳波検査で、突発波が消失した場合を有効とした。【結果】対象は18例(平均年齢10歳6か月)であった。発症平均年齢は7歳11か月、病因は不明14例、構造要因2例、染色体要因2例、並存症(重複あり)は知的障害7例、自閉症1例、網膜芽細胞腫1例であった。焦点部位(重複あり)は、前頭部9例、側頭部6例、中心部4例、後頭部3例であった。LCM開始平均年齢は9歳5か月、LCM開始から初回脳波検査までの平均日数は185日(標準偏差131日)であった。18例中7例(39%)で有効であり、うち6例は前頭部突発波であった。【結論】LCMは前頭部突発波の消失に有効である可能性がある。