50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 意識障害(神経救急・脳死を含む)

[P16-1] 急性期疾患におけるNCSEの脳波所見:ACNS分類だけで十分か?

中本英俊1, 久保田有一3, 江川悟史2, 志波智子1, 金吉秀1, 阿南英典1, 岡田和也2, 藤本佳久2, 中川俊4 (1.TMGあさか医療センター 脳神経外科, 2.TMGあさか医療センター 集中治療部, 3.東京女子医科大学東医療センター, 4.香川大学医学部付属病院 救命センター)

【背景】
 非けいれん性てんかん重積(nonconvulsive status epilepticus: NCSE)を検出するための持続脳波モニタリング(continuous EEG monitoring: cEEG)が行われ、アメリカ臨床神経生理学会(ACNS)により世所見分類が統一された。しかし、NCSEの脳波所見は多彩である。
【方法】
 2018年1月から2020年3月まで、急性期疾患における説明困難な意識障害に対し10-20法によるビデオ付き持続脳波モニタリングを行い、NCSEと診断した症例の脳波所見を後方視的に調査した。全例てんかん専門医により判読を行い、ACNS分類にあてはまるものとあてはまらない割合を調査した。
【結果】
 cEEG施行271例のうち、NCSEと診断された症例は17例(6.3 %)。このうちACNS分類分類不能が4例(24 %)であった。
【考察】
 ACNS分類のパターン認識のみでは限界があり、専門医による判読が望ましい。今後の一般向けの脳波教育にも、当結果を反映すべきと考える。