[P16-1] 急性期疾患におけるNCSEの脳波所見:ACNS分類だけで十分か?
【背景】
非けいれん性てんかん重積(nonconvulsive status epilepticus: NCSE)を検出するための持続脳波モニタリング(continuous EEG monitoring: cEEG)が行われ、アメリカ臨床神経生理学会(ACNS)により世所見分類が統一された。しかし、NCSEの脳波所見は多彩である。
【方法】
2018年1月から2020年3月まで、急性期疾患における説明困難な意識障害に対し10-20法によるビデオ付き持続脳波モニタリングを行い、NCSEと診断した症例の脳波所見を後方視的に調査した。全例てんかん専門医により判読を行い、ACNS分類にあてはまるものとあてはまらない割合を調査した。
【結果】
cEEG施行271例のうち、NCSEと診断された症例は17例(6.3 %)。このうちACNS分類分類不能が4例(24 %)であった。
【考察】
ACNS分類のパターン認識のみでは限界があり、専門医による判読が望ましい。今後の一般向けの脳波教育にも、当結果を反映すべきと考える。
非けいれん性てんかん重積(nonconvulsive status epilepticus: NCSE)を検出するための持続脳波モニタリング(continuous EEG monitoring: cEEG)が行われ、アメリカ臨床神経生理学会(ACNS)により世所見分類が統一された。しかし、NCSEの脳波所見は多彩である。
【方法】
2018年1月から2020年3月まで、急性期疾患における説明困難な意識障害に対し10-20法によるビデオ付き持続脳波モニタリングを行い、NCSEと診断した症例の脳波所見を後方視的に調査した。全例てんかん専門医により判読を行い、ACNS分類にあてはまるものとあてはまらない割合を調査した。
【結果】
cEEG施行271例のうち、NCSEと診断された症例は17例(6.3 %)。このうちACNS分類分類不能が4例(24 %)であった。
【考察】
ACNS分類のパターン認識のみでは限界があり、専門医による判読が望ましい。今後の一般向けの脳波教育にも、当結果を反映すべきと考える。