[P17-6] 前脛骨筋の等尺性収縮運動時の脳-筋コヒーレンス量の収縮力-経過時間特性
目的:足関節背屈運動の主動筋である前脛骨筋(TA)の等尺性収縮運動時の脳-筋コヒーレンス量(CMC)の収縮力-経過時間特性を検討した。方法:1分間の右足関節背屈運動中の脳波とTAの筋電図を測定し、収縮力と経過時間に基づき、有意なコヒーレンスを有する(COH+)群と有さない(COH-)群に分けてCMCと平均周波数(MPF)を調査した。結果:収縮力ではCOH-群のβ帯域のCMCに有意な低下、COH+/-両群のMPFに有意な低下を示した。経過時間ではCOH-群のβ帯域、COH+/-両群のγ帯域のCMCに有意な低下、COH+/-両群のMPFに有意な低下を示した。結論:収縮力からはCOH+群に末梢疲労に伴う筋制御の低下、COH-群に中枢末梢疲労に伴う筋制御の低下、経過時間からはCOH+群に末梢疲労による筋制御、体性感覚制御の低下、COH-群に、中枢末梢疲労、筋制御、体性感覚制御の低下が示唆された。