[P2-1] 迷走神経刺激術(VNS)前後の安静時脳磁図における脳結合性変化
【目的】VNS前後の脳磁図データを用いて脳結合性変化について検討した。【方法】当院で2011-2018年にVNSを行い、前後で脳磁図を施行したてんかん患者21症例を対象とした。安静覚醒時脳磁図を元にBrainstormを用いて電流源推定(dSPM)を行った。Desikan-Killiany atlasに従い68箇所の関心領域を置き、δからhigh-γ帯域のPhase-locking value(PLV)を算出した。VNS前後のPLV変化をA群(≧50% 発作減少)とB群(<50%)に分けて検討した。【結果】A群ではδ帯域でlingual L-cuneus R, pericalcarine L-bankssts R, middle temporal R-cuneurs R間の有意な結合性の増強を認めた(B群変化なし)。【結論】半球を跨ぐ側頭葉、頭頂葉、後頭葉を中心とした結合性の増強がVNS反応性と関連していた。