50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

Presentation information

一般演題ポスター

一般演題ポスター 脳磁図

[P2-2] てんかん外科治療適応の評価におけるMEGの意義の後方視的検討

岡田直1, 戸島麻耶1, 光野優人2, 永井靖識3, 下竹昭寛1, 音成秀一郎4, 宇佐美清英5, 松橋眞生5, 山尾幸広6, 菊池隆幸6, 吉田和道6, 松本理器7, 國枝武治8, 高橋良輔1, 宮本享6, 池田昭夫5 (1.京都大学大学院 医学研究科 臨床神経学, 2.京都大学大学院 医学研究科 脳神経外科学, 3.康生会武田病院 脳神経外科, 4.広島大学病院 脳神経内科, 5.京都大学大学院 医学研究科 てんかん・運動異常生理学, 6.京都大学 医学部 脳神経外科, 7.神戸大学大学院 医学研究科 内科学講座脳神経内科学分野, 8.愛媛大学 医学部 脳神経外科)

【目的】難治部分てんかん患者の手術適応を評価する際において、当施設で導入した評価スコアにMEGの情報を追加して予測性能を改善する。【方法】2011年1月から2019年9月までに当施設のてんかん外科症例検討会で検討され、MEGを施行した65例を対象とし後方視的に検討した。当施設より報告したspecific consistency score(SCS)(戸島ら, 2020)を用い、MEGの結果をスコア化して追加した(SCS-M)。MEGでダイポールが集簇し想定焦点に一致で4点、集簇し想定焦点に不一致で0点、多焦点性に集簇で0点、集簇なしで1点、ダイポールなしで2点とし、両スコアと予後の相関性を比較した。【結果】1)切除術施行は45例であり、治療効果判定は Engel基準でClass1が31例、Class2が5例、Class4が9例であった。2)SCSと予後のROC曲線のAUCは0.574であった。一方SCS-MのROC曲線のAUCは0.644であった。【結論】SCSにMEGの結果の追加はSCSの信頼性をさらに担保することが示唆された。