[P2-2] てんかん外科治療適応の評価におけるMEGの意義の後方視的検討
【目的】難治部分てんかん患者の手術適応を評価する際において、当施設で導入した評価スコアにMEGの情報を追加して予測性能を改善する。【方法】2011年1月から2019年9月までに当施設のてんかん外科症例検討会で検討され、MEGを施行した65例を対象とし後方視的に検討した。当施設より報告したspecific consistency score(SCS)(戸島ら, 2020)を用い、MEGの結果をスコア化して追加した(SCS-M)。MEGでダイポールが集簇し想定焦点に一致で4点、集簇し想定焦点に不一致で0点、多焦点性に集簇で0点、集簇なしで1点、ダイポールなしで2点とし、両スコアと予後の相関性を比較した。【結果】1)切除術施行は45例であり、治療効果判定は Engel基準でClass1が31例、Class2が5例、Class4が9例であった。2)SCSと予後のROC曲線のAUCは0.574であった。一方SCS-MのROC曲線のAUCは0.644であった。【結論】SCSにMEGの結果の追加はSCSの信頼性をさらに担保することが示唆された。