[P2-3] 重症頭部外傷後遷延性意識障害例における自発脳磁図の帯域別観察
【目的】重症頭部外傷後遷延性意識障害例の脳活動を脳磁図上の低周波数帯域から高周波数帯域にかけて複数の周波数帯域につき観察する。
【方法】対象は重症頭部外傷後遷延性意識障害9例(平均43.0歳、男性 8例/女性 1例、植物状態 3例/最小意識状態 6例)。全頭型 306-ch 脳磁計にて、band-pass filter 0.10~330 Hz、サンプリング周波数1000 Hzの条件で自発脳磁図の測定を5分間実施した。解析ソフトウェアとしてBrainstormを用い、δ帯域(2~4 Hz)・θ帯域(5~7 Hz)・α帯域(8~12 Hz)・β帯域(15~29 Hz)・低γ帯域(30~59 Hz)・高γ帯域(60~90 Hz)の活動の分布を観察した。
【結果】今回の検討では遷延性意識障害状態においても速波帯域の描出を認める例があった。
【考察・結論】結果の機能的な意義には慎重な解釈が必要であるが、脳磁図により遷延性意識障害の場合にも帯域ごとの活動の違いや特徴を検出できる可能性が示唆された。
【方法】対象は重症頭部外傷後遷延性意識障害9例(平均43.0歳、男性 8例/女性 1例、植物状態 3例/最小意識状態 6例)。全頭型 306-ch 脳磁計にて、band-pass filter 0.10~330 Hz、サンプリング周波数1000 Hzの条件で自発脳磁図の測定を5分間実施した。解析ソフトウェアとしてBrainstormを用い、δ帯域(2~4 Hz)・θ帯域(5~7 Hz)・α帯域(8~12 Hz)・β帯域(15~29 Hz)・低γ帯域(30~59 Hz)・高γ帯域(60~90 Hz)の活動の分布を観察した。
【結果】今回の検討では遷延性意識障害状態においても速波帯域の描出を認める例があった。
【考察・結論】結果の機能的な意義には慎重な解釈が必要であるが、脳磁図により遷延性意識障害の場合にも帯域ごとの活動の違いや特徴を検出できる可能性が示唆された。