日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 脳磁図

[P2-4] 深層学習を用いたキャプチャーモーションによる皮質―指運動コヒーレンス解析

前澤仁志1, 藤本桃花2, 畑豊2, 松橋眞生3, 橋本洋章1,4, 鈴木隆文5, 平田雅之1 (1.大阪大学 医学系研究科 脳機能診断再建学共同研究講座, 2.兵庫県立大学 シミュレーション学研究科, 3.京都大学 医学研究科てんかん・運動異常生理学講座, 4.大手前病院 脳神経外科, 5.情報通信研究機構脳情報通信融合研究センター 脳情報通信融合研究室)

【目的】皮質―運動コヒーレンス(CKC)解析は一次感覚運動野(SM1)の同定に有効である。従来のCKCは加速度計で計測した指運動と脳磁場信号とのカップリングを解析していた。しかし、加速度計のケーブルがスムーズな指の動きを妨げることがあった。そこで本研究ではキャプチャーモーションによる皮質―指運動コヒーレンス解析を行った。【方法】成人11名を対象にリズミカルな右示指反復運動時の脳磁図計測を行い、指運動を加速度計で計測した。また、指運動はビデオカメラで同時計測し、深層学習を用いたキャプチャーモーションで解析した。【結果】キャプチャーモーションと加速度計による右示指CKCは対側(左)半球に1.8-7.3 Hzと1.8-7.5 Hzに認め、電流源は大脳皮質中心溝の指SM1に同定された。【結論】深層学習を用いたキャプチャーモーションによるCKCはSM1同定に有効であることが示唆された。