日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

講演情報

一般演題ポスター

一般演題ポスター 脳磁図

[P2-5] 運動学習能力に関連する安静時脳機能結合の抽出

菅田陽怜1, 八木和広2, 矢澤省吾2, 長瀬泰範2, 鶴田和仁2, 池田尊司3, 原正之4, 松下光次郎5, 野嶌一平6 (1.大分大学 福祉健康科学部 理学療法コース, 2.潤和会記念病院, 3.金沢大学 子どものこころの発達研究センター, 4.埼玉大学理工学研究科, 5.岐阜大学工学部機械工学科, 6.信州大学医学部保健学科)

【目的】本研究では一次運動野(M1)と他の脳領域との安静時脳機能結合(rs-FC)を調べることで、運動学習課題のパフォーマンスを事前に予測できるかを検証した。 【方法】53人の健常右利き被験者を対象とした。学習課題前には5分間の安静状態の脳活動を脳磁図にて計測した。M1と他の脳領域とのrs-FCは、amplitude envelope correlationによって算出した。その後、rs-FCと運動学習のパフォーマンスとの関係について全脳相関解析を行った。【結果】Sensorimotor networkとtheory of mind networkとの間のcross-network interactionが、後に行われる運動学習に影響を与えることが明らかとなった。【結論】安静状態のcross-network interactionが、運動学習の予測因子として有用であることが示された。