50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 脳磁図

[P2-9] 磁気抵抗効果素子(MR)を用いた体性感覚誘発脳磁場(SEF)測定

辰岡鉄郎1,2, 川端茂徳2,3, 橋本淳3, 星野優子2, 関原謙介2, 澁谷朝彦1,2, 足立善昭4, 大川淳3 (1.TDK株式会社, 2.東京医科歯科大学大学院 先端技術医療応用学講座, 3.東京医科歯科大学大学院 整形外科学分野, 4.金沢工業大学 先端電子技術応用研究所)

【目的】脳磁場計測は高い空間分解能を有し、有用性が数多く報告されている。今回、我々は常温で動作する磁気抵抗効果素子(MR)を用いて体性感覚誘発脳磁場の測定に成功したので報告する。【方法】測定にはTDK製MR磁気センサアレイ(4×5)を用いた。健常者3名の正中神経を手関節部で刺激し、刺激と対側のShagass点近傍で体性感覚誘発脳磁場を測定した(加算平均2000回)。【結果】全例で体性感覚誘発脳磁場の測定に成功した。磁界強度は頭部からの吹き出し方向371±80.4 fT、吸い込み方向430±146.8 fTであり、M20頂点潜時は19.63±0.56 m/sと、同一被験者のSQUIDセンサの結果と同様であった。【結論】MR磁気センサは、常温駆動が可能で液体ヘリウムが不要なため、センサ配置の自由度や扱いやすさ、低ランニングコストなど大きな利点があり、体性感覚誘発脳磁場への応用が期待される。