日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 末梢神経疾患

[P21-1] パーキンソン病における起立性低血圧の重症度とノルアドレナリン反応性

黒野裕子1, 鳥飼裕子1, 岡村正哉1, 原一2 (1.済生会神奈川県病院 脳神経内科, 2.ウェルケアはら脳神経内科)

【目的】パーキンソン病における起立性低血圧(OH)重症度別に血漿ノルアドレナリン(NAd)値を調べる。【方法】対象はパーキンソン病で、HUT検査施行時にNAdを測定した138例。head-up tilt検査は傾斜角70度で施行。臥位及びtilt 後7分頃のNAdを測定し、NAd値が前値の1.5倍以上で反応良好とした。OHはtilt-up後3分以内の収縮期血圧20mmHg以上の低下とし、OHなし、回復良好型OH(起立後3-4分以内に回復)、回復不良型OH(tilt中、血圧が低い状態が持続)に分類。回復不良型OHについては mild、moderate、severeに分類した。【結果】NAd反応良好例は、OHなしの23/62例、回復良好型OHの10/17例、mild OH 13/20例、moderate OH 8/18 例、severe OH 3/21例であった。【結論】OHなしの約63%でNAd上昇は1.5倍未満であり、血圧維持に1.5倍の上昇を必要としない可能性がある。軽度OHでは正常例よりNAdが上昇しやすく、severe OH ではNAd反応不良例が多い。