日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 末梢神経疾患

[P21-11] 運動神経伝導検査パラメータを用いた判別分析によるCharcot-Marie-Tooth病1Aと抗MAG抗体陽性ニューロパチーの新たな鑑別法

神林隆道, 濱田雄一, 北國圭一, 畑中裕己, 園生雅弘 (帝京大学 医学部 脳神経内科)

【目的】CMT1AとMAGニューロパチーの新たな鑑別法を確立する。【方法】2000年1月~2019年12月までの当科データベースからCMT1A、MAGニューロパチー患者を抽出。正中神経運動神経の遠位潜時(DL)、手首~肘間の伝導速度(MCV)、Terminal latency index(TLI)を評価した。DLとMCVを用いて判別分析を行い、TLIと鑑別の有用性について比較した。【結果】10例のCMT1A、8例のMAGニューロパチーが抽出され、DL、MCV、TLIの平均値±SDは、CMT1Aは9.7±1.5 ms、23.5±3.9 m/s、0.269±0.026、MAGニューロパチーは11.2±3.2 ms、30.7±12.1 m/s、0.193±0.065であった。TLIがCMT1Aの平均値-2SDよりも低値だったのはMAGニューロパチー8例中6例(75.0%)。判別分析による判別関数の値がCMT1Aの平均値-2SDよりも低値だったのはMAGニューロパチー8例中7例(87.5%)であった。【結論】DLとMCVを用いた判別分析によるCMT1AとMAGニューロパチーの新規鑑別法は有用である。