日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 末梢神経疾患

[P21-13] 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症に伴う末梢神経障害の初回治療と長期予後の関連について

森島亮1, 清水俊夫1, 木田耕太1, 木村英紀1, 頼母木直樹2, 横川直人2, 高橋一司1 (1.東京都立神経病院 脳神経内科, 2.東京都立多摩総合医療センター リウマチ膠原病科)

【目的】好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の末梢神経障害(EGPA-PN)の治療反応性を検討する.【方法】1999年4月から2019年3月までに電気生理学的又は病理学的にEGPA-PNが証明された24例を対象とした.初診時と治療介入一年後の2時点で以下のパラメーターの変化量を免疫グロブリン等の積極的治療群と対照(ステロイド単剤治療)群で比較検討した;脛骨神経CMAP(ΔtibCMAP),腓腹神経SNAP(ΔsurSNAP),前脛骨筋筋力(ΔTA),および腓腹筋筋力(ΔGC).【結果】積極的治療群は対照群と比較しΔtibCMAP(0.36 vs. -0.49(mV)), ΔTA(1.5 vs. 0.5), ΔGC(1.1 vs. 0.5)で改善が大きい傾向があったが,有意差はなかった.ΔsurSNAPは積極的治療群でより大きく低下していた(-4.10 vs. -1.23(μV)).【結論】早期の積極的治療によりEGPA-PNの運動機能は改善する傾向があり,より多数例での前向き検討を要する.