50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 末梢神経疾患

[P21-17] 急性期ギラン・バレー症候群の神経伝導検査基準はどれが有用か?

関口縁1, 三澤園子2, 網野寛1,2, 水地智基2, 桑原聡2 (1.JR東京総合病院 脳神経内科, 2.千葉大学大学院医学研究院 脳神経内科学)

【目的】Guillan-Barre Syndrome(GBS)の病型分類は神経伝導検査(NCS)で行われるが、急性期の診断は難しい。各基準での軸索型の診断精度を検証する。【方法】Japanese Eculizumab Trial for GBS(JET-GBS)に参加した患者34例を対象とした。抗ガングリオシド(GM1,GD1a,GalNAc-GD1a)抗体強陽性の17例を軸索型と定義し、電気診断との対応を検討した。【結果】初回NCSでの診断は、Ho基準では軸索型18例、脱髄型12例、分類不能4例、Hadden基準では2、17、15例であった。軸索型の感度と特異度は、Ho基準で71%と65%、Hadden基準では12%と100%であった。抗ガングリオシド抗体で規定した軸索型がHadden基準でそれ以外と診断される理由は、伝導ブロック、時間的分散、遠位潜時延長が多かった。【結論】軸索型GBSの診断には、Hadden基準よりHo基準が適している。軸索型が多い本邦では、Ho基準を用いる方がよい可能性がある。