50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 末梢神経疾患

[P21-2] 末梢神経障害を呈したEGPA6例の臨床症状・神経伝導検査の検討

浦茂久, 穴田麻眞子, 水島慶一, 上床尚 (旭川赤十字病院)

[目的] 好酸球性多発血管炎性肉芽種症(EGPA)は喘息あるいはアレルギー性鼻炎が先行し,高率に末梢神経障害を合併する。EGPAの末梢神経障害の特徴を検討する。[方法] 当院で経験したEGPA6例(男性:3例,女性:3例,平均発症年齢:62,3±14,8歳)の末梢神経障害の症状と神経伝導検査を評価した。[結果] 全例で運動感覚障害を伴う多発性単神経炎を呈し,障害部位は四肢が3例,下肢のみが3例であった。運動障害は下肢優位に生じ下垂足を4例に認め,感覚障害は全例で表在感覚障害を呈し,深部感覚障害も5例に認めた。5例で疼痛も伴っていた。神経伝導検査では全例で軸索障害を示し,1例では脱髄の所見も示した。脛骨神経では全例に異常所見を認め,4例で複合筋活動電位の低下,1例で伝導速度の低下,1例で導出を認めなかった。[結論] EGPAの末梢神経障害は下垂足や疼痛を伴い,脛骨神経の軸索障害の頻度が高い。