[P21-21] 慢性炎症性脱髄性多発神経ニューロパチーにおけるabnormal median-normal sural (AMNS)patternと機能予後の検討
【目的】慢性炎症性脱髄性多発神経ニューロパチー(CIDP)の予後予測因子として、初診時神経伝導検査(NCS)におけるabnormal median-normal sural(AMNS)patternの有用性を検討した。【方法】CIDP患者34名(Typical CIDP 24名、multifocal acquired demyelinating sensory and motor10名)の臨床的背景と初診時NCS所見、1,3,5年後の機能評価スケールとの関係を解析した。【結果】Typical CIDP群では、複合筋活動電位振幅低下、感覚神経伝導検査におけるAMNS patternが、3年後の機能評価スケール1以下かつ無治療と相関する傾向(p=0.07)がみられた。【結論】AMNS pattern を呈するtypical CIDPは病変が神経終末部に限局しており、初期治療に良好に反応し、長期寛解に至りやすいと考えられた。