50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 末梢神経疾患

[P21-6] 神経痛性筋萎縮症10例の検討

森本伶美, 戸田晋央, 飯嶋睦, 北川一夫 (東京女子医科大学病院 脳神経内科)

【目的】当科で入院した神経痛性筋萎縮症の臨床症状、画像及び電気生理学的検査を検討した。【方法】対象は2014~2020年に入院した10例(男性4、女性6)、年齢19-76歳で、末梢神経伝導検査、F波、針筋電図、神経エコー、MRI等を施行した。【結果】全例右利き、7例が右上肢、2例が左上肢、1例が右下肢病変であった。障害部位は筋皮神経が13.2%、肩甲上神経・正中神経・橈骨神経がそれぞれ11.8%、腋窩神経が10.3%であった。末梢神経伝導検査は6例でSNAP振幅の低下があり、4例は正常だった。針筋電図は10例中9例で安静時活動を認めた。腕神経叢MRIは9例中4例で異常あり、症状出現から診断までは平均113日だった。治療は免疫グロブリン療法を7例で施行し、4例は2年以内に軽快、2例は4年以内に改善、1例は症状が残存した。他2例は治療介入なく軽快した。【結論】診断に時間を要しており、早期に筋皮神経等含む伝導検査や針筋電図の施行に繋げることが望まれる。