[P22-3] 多発筋炎・皮膚筋炎におけるpseudo-myotonic discharge
【目的】Myotonic dischargeはmyotoniaを呈する筋疾患で特徴的に認める筋電図所見であるが,多発筋炎・皮膚筋炎(PM/DM)でも同様の所見を認め,pseudo-myotonic discharge(P-MD)と呼ばれている.これまで,その出現頻度や波形の特徴について充分に検討されておらず,今回,自験例をもとに検討した。【方法】2018年4月から2020年3月まで,当院リハビリテーション科で針筋電図を施行したPM/DM患者36例を後方視的に調査した。【成績】P-MD を認めたものは36例中4例(11.1%)であった. 4例は検査した12筋のうち4筋(33.3%)でP-MDを認めた.P-MDはすべて陽性波または陽性‐陰性のスパイク電位を呈しており,持続時間は概ね2-4 秒であった.【結論】P-MDは11.1%に認め,非特異的所見ではあるが,その存在に留意し検査することが肝要と考える.