日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 神経筋接合部・筋疾患

[P22-3] 多発筋炎・皮膚筋炎におけるpseudo-myotonic discharge

友部未来1, 原元彦4,5, 安田喜内1, 寺井弘江1, 塚越直人1, 仲野浩1, 諸貫孝久1, 武内信一1, 池田桂2, 横田和浩3, 三村俊英3, 前田卓哉1 (1.埼玉医科大学病院 中央検査部, 2.埼玉医科大学病院 脳神経内科・脳卒中内科, 3.埼玉医科大学病院 リウマチ膠原病科, 4.帝京大学溝口病院 リハビリテーション科, 5.埼玉医科大学病院 リハビリテーション科)

【目的】Myotonic dischargeはmyotoniaを呈する筋疾患で特徴的に認める筋電図所見であるが,多発筋炎・皮膚筋炎(PM/DM)でも同様の所見を認め,pseudo-myotonic discharge(P-MD)と呼ばれている.これまで,その出現頻度や波形の特徴について充分に検討されておらず,今回,自験例をもとに検討した。【方法】2018年4月から2020年3月まで,当院リハビリテーション科で針筋電図を施行したPM/DM患者36例を後方視的に調査した。【成績】P-MD を認めたものは36例中4例(11.1%)であった. 4例は検査した12筋のうち4筋(33.3%)でP-MDを認めた.P-MDはすべて陽性波または陽性‐陰性のスパイク電位を呈しており,持続時間は概ね2-4 秒であった.【結論】P-MDは11.1%に認め,非特異的所見ではあるが,その存在に留意し検査することが肝要と考える.