50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター その他の神経内科領域

[P23-1] 電気生理検査により脊髄後索障害が診断された神経梅毒の一例

松山ひとみ1, 安田さゆり1, 大村由香1, 肥田埜悠美子1, 飯嶋睦2 (1.東京女子医科大学病院 中央検査部 脳波・筋電図検査室, 2.東京女子医科大学 脳神経内科)

【症例】49歳男性、身長173.3cm。主訴:下肢の痺れ、尿失禁。現病歴:7年前頃より片側の下肢痺れが出現し、徐々に両側に進行した。前医での腰椎・頭部MRI、末梢神経伝導検査(NCS)では異常を認めなかった。3年前梅毒陽性を指摘され内服治療を受けたが改善なし。神経学的所見は意識清明、両側対光反射消失、運動系は正常で、四肢腱反射は低下、感覚系は下肢の痺れをみとめ、触覚は両下肢で軽度低下、振動覚は両下肢で低下、位置覚は正常、排尿障害を認めた。髄液検査は本人の同意が得られず未施行。B1、B12は正常。【神経生理検査結果】下肢NCS(左/右):Peroneal 38.5/40.4 m/s, Tibial 47.1/49.3 m/s,Sural 51.5/54.9 m/s, F波(Tibial):FWCV 49.2/49.1 m/s,出現率100/100 %,下肢SEP:N18 19.3/20.5 ms,P37 38.3/41.8 msと右で軽度延長。上肢のNCS、SEPは正常であった。【考察】神経梅毒が強く疑われ、電気生理検査により腰髄から下部頸髄後索の障害が示唆された。