50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター その他の神経内科領域

[P23-2] 低血糖後に可逆的にPLEDs(周期性一側てんかん型放電)を認めた一例

河村祐貴1,3, 松橋眞生2, 池田昭夫2, 神田益太郎3 (1.京都大学大学院 医学研究科 臨床神経学, 2.京都大学大学院 医学研究科 てんかん・運動異常生理学講座, 3.医仁会武田総合病院 脳神経内科)

【症例】81歳女性。X年Y月より誇大的な発言がみられ、数日間は不眠で食事をとらないことがあり、精神科で躁状態と診断された。再度食事量低下あり、X+1年Y+2月意識障害が出現したため、翌日来院、血清血糖19mg/dlであった。頭部に器質的病変を認めず、全身検索目的の体幹部CTで軽度の肺炎を示した。髄液細胞数上昇なし。入院時血糖を補正し、第3病日には開閉眼のみ改善した。第7病日の脳波で左頭頂側頭部にPLEDs(周期性一側てんかん型放電)を認めた。抗てんかん薬を使用せず血糖コントロールのみで、第14病日の脳波で周期性パターンは消失した。【考察】低血糖時にPLEDsを認めた報告例は極めて稀であり、低血糖後の中枢神経系での代謝変化との関連について、文献的考察を加え報告する。