50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター その他の神経内科領域

[P23-4] 健常者における横隔膜筋厚と口腔内圧の検討

大栗聖由1, 池口拓哉2, 和田晋一3, 小河佳織1, 前垣義弘4, 樋本尚志1 (1.香川県立保健医療大学 保健医療学部 臨床検査学科, 2.鳥取大学大学院医学系研究科保健学専攻, 3.天理医療大学 医療学部 臨床検査学科, 4.鳥取大学医学部脳神経医科学講座脳神経小児科学)

【目的】健常者における横隔膜筋厚と口腔内圧との関連について検討した.【方法】対象は,健常ボランティア28名(男性13名,女性16名).横隔膜筋厚はBモードにて最大呼気時と最大吸気時の右横隔膜像を描出した.また,横隔膜筋厚変化率(%)=(吸気時筋厚-呼気時筋厚)/吸気時筋厚×100を算出した.口腔内圧を用いた呼吸筋検査は最大口腔呼気内圧(MEP)と最大口腔吸気内圧(MIP)を測定した.【結果】男性の横隔膜変化率平均値は女性と比較し優位に高値を示した.(67% vs 57%, p < 0.001)MEPとMIPは,男性のみ横隔膜変化率と有意な正の相関を示した(r = 0.710 p = 0.007,r = 0.561,p = 0.046).【考察】性別が横隔膜筋厚や口腔内圧に影響を及ぼす因子となり得ることが示唆された.本邦では横隔膜超音波検査や呼吸筋検査の基準値や予測値がなく、それらの作成は性別を考慮してデータを収集する必要があると考えられた.