日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター その他の整形外科領域

[P24-1] 下垂足の電気診断

田村暁子, 青原健太, 二宮怜子, 関谷智子, 柴田益成, 當間圭一郎, 西中和人, 宇高不可思 (住友病院 脳神経内科)

【目的】下垂足における電気診断の有用性を検討した。【方法】対象は41例。腓骨神経運動刺激で、1)腓骨頭周囲の伝導ブロック(CB)、2)遠位部刺激でのCMAP低下の有無を評価した。2)では、感覚障害を伴う症例で浅腓骨神経のSNAPを導出した。正常なら後根神経節より近位の障害、即ち腰椎疾患を示唆する。筋電図で障害を受けた髄節の広がりを複数筋で評価した。【結果】腓骨神経麻痺が26例(男性22例、女性4例)と最多であった。うち23例は腓骨頭での圧迫が原因であり、腓骨頭周囲でCBを認め、いずれも数か月で寛解した。約半数に、ポリニューロパチーの背景や、膝関節派生のガングリオン、長期臥床、急激な体重減少などの誘因があった。3例は軸索障害に陥っており予後不良であった。L5神経根症が7例、ALS 4例、坐骨神経麻痺・CMT・MAGニューロパチー・ミオパチーが各1例と、原疾患は多彩であった。【結論】下垂足の鑑別、予後診断に電気生理検査は有用であった。