50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター その他の整形外科領域

[P24-4] 頚椎後縦靭帯骨化症における脊髄誘発電位の臨床的意義

高橋雅人1, 里見和彦2, 長谷川淳3, 佐野秀仁1, 長谷川雅一4, 辻将明1, 市村正一1, 細金直文1 (1.杏林大学 医学部 整形外科学教室, 2.三鷹病院 整形外科, 3.清智会記念病院 整形外科, 4.久我山病院 整形外科)

【目的】脊髄誘発電位を用いて頚椎後縦靭帯骨化症の脊髄障害高位を調査し、画像所見との差、臨床成績との関連を検討する。【方法】頚椎後縦靭帯骨化症の後方手術17例に、経頭蓋電気刺激-脊髄誘発電位(Br(E)-SCEP)を行った。killed-end potentialによる陰性波の半減以上低下を障害電位と定義した。画像所見は靭帯骨化形態分類、最大骨化占拠高位、占拠率、不安定椎間高位、MRI髄内輝度変化(以下T2HIA)を、臨床成績は術前後JOAスコアを調査した。障害電位と画像所見、臨床成績との関連につき検討した。【結果】障害電位とT2HIA、最大骨化占拠高位が一致した例の術前平均JOAスコアは7点、術後8点で改善率は12%だった。一致しなかった例は術前11点、術後14点、改善率は47%で、一致した例に比し改善率は有意に高かった(p=0.03)。【考察および結論】障害電位と画像所見の一致は脊髄機能の有意な低下と理解でき、術後の臨床成績を予測しうる因子と考えた。