50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター リハビリテーション

[P25-11] 異なる感覚刺激を用いたニューロフィードバックレーニングが健常者の運動イメージ想起能力に及ぼす即時的効果

中野英樹1, 岡本純平2, 島圭介2 (1.京都橘大学 大学院健康科学研究科, 2.横浜国立大学 大学院工学研究院)

【目的】本研究は、異なる感覚刺激を用いたニューロフィードバックトレーニングが健常者の運動イメージ想起能力に及ぼす即時的効果を検証した。
【方法】対象は健常者30名とし、表在感覚群、深部感覚群、統制群にランダム割り付けした。全ての対象者は、手関節背屈の運動イメージ課題を実施した。その際、課題中のμ帯域の事象関連脱同期(ERD)を表在感覚群には振動触覚刺激にて、深部感覚群には電気刺激を用いた関節運動にてフィードバックした。評価項目は、トレーニング前後における手関節背屈の運動イメージ課題のERDと運動イメージ鮮明度(VAS)とした。
【結果】VASは3群ともにトレーニング後に有意な増加を示したが、ERDは表在感覚群と深部感覚群のみに有意な増加を示した。
【結論】本研究により、表在感覚ならびに深部感覚を用いたニューロフィードバックトレーニングは健常者の運動イメージ想起能力を即時的に向上させることが示唆された。