日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター リハビリテーション

[P25-13] 電気前庭刺激が立位保持中の若年健常者の血圧に及ぼす影響

松木明好1, 梛野浩司2, 塩崎智之3, 岡田洋平4, 森信彦5, 中村潤二4,6, 堂地晋弥7, 澳昂佑8, 田丸佳希1 (1.四條畷学園大学 リハビリテーション学部, 2.関西福祉科学大学, 3.奈良県立医科大学 耳鼻咽喉・頭頸部外科教室, 4.畿央大学 大学院 健康科学研究科, 5.大阪大学 大学院 医学系研究科脳神経機能再生学, 6.西大和リハビリテーション病院, 7.国立病院機構和歌山病院, 8.川崎医療福祉大学リハビリテーション学部)

【目的】経皮的ノイズ電気前庭刺激(nGVS)が平均血圧(MBP)に及ぼす影響を検討した。【方法】若年健常者(21名)をラバーマット上で閉眼立位を1分保持させ、足圧中心の総移動距離(COP-L)と前後/左右速度(Vel_AP、Vel_ML)、MBPを計測した。本課題中、刺激なし(baseline)、偽nGVS、もしくは本nGVS(1mA)を負荷した。各指標/baseline値を刺激条件間比較、および各刺激条件におけるMBPと重心動揺指標間の相関を検討した。また各試行での痛み、目眩感をNRSにて報告させた。【結果】いずれの試行においても痛み、目眩感は生じなかった。各指標において、刺激条件間に有意差は認めなかった。nGVS条件のMBP/baseline値とVel_ML/baseline値にのみ有意な正の相関を認めた。【結論】nGVSは痛み、目眩、血圧変動を生じさせない可能性が示唆された。ただし、nGVSによる身体動揺速度変化の量によっては血圧変動が生じるかもしれない。