50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター リハビリテーション

[P25-15] 母指の正確な運動範囲の調節が短潜時SEPに及ぼす影響

木下晃紀1, 山本吉則2,3, 嘉戸直樹4, 鈴木俊明1 (1.関西医療大学 大学院 保健医療学研究科, 2.榊原白鳳病院 リハビリテーション科, 3.榊原白鳳病院リハビリテーション臨床研究部, 4.神戸リハビリテーション福祉専門学校 理学療法学科)

【目的】本研究では母指の正確な運動範囲の調節が短潜時SEPに及ぼす影響について検討した。【方法】対象は健常成人9名(平均年齢24.1±4.1歳)とした。短潜時SEPは安静時と課題中に右正中神経を刺激して記録した。課題は1Hzの頻度で行う0°から20°までの母指掌側外転の反復運動とした。課題1では目標を置かず、課題2のみ20°の位置に触覚で知覚できる凸形状の目標を置いた。統計学的比較にはFriedman検定とBonferroni補正したWilcoxon検定を用いた。【結果】N9、N13振幅は安静時と各課題で差はなかった。N20振幅は安静時と比べて課題1で低下した。【結論】上肢の随意運動中にN20振幅は抑制されるといわれており、課題1ではこの抑制作用が働いたと考えた。課題2のように触覚刺激を手掛かりに運動を調節する際には、体性感覚入力の選別が必要になるため、この抑制作用は減弱する可能性があり、N20振幅が抑制されなかったと考えた。