[P25-2] 高頻度反復経頭蓋磁気刺激による持続的注意の増強と脳内ネットワーク活動の相関
【目的】右DLPFCに対してアルファおよびシータ周波数でのrTMSを行い、持続的注意(SA)課題への影響と脳内ネットワーク(FC)の変化を解析した。【方法】20名の健康な参加者を、シータとアルファ帯域の2群のrTMSに無作為に割り付けた。SAタスク(RVIP)前後の安静時とタスク実行時のEEGを記録し、eLORETAを用いてCSD、FC、およびそれらのRVIPスコアとの相関を求めた。【結果】アルファrTMSはRVIPスコアに有意な変化をもたらした。シータrTMSは後中心回のCSDの増加を、アルファrTMSは下頭頂小葉(IPL)のCSDの有意な変化をもたらした。アルファrTMSによってシータ帯域のDANとDMN間のFCの変化が観察された。アルファrTMS群ではDAN領域とRVIPスコアの間に正の相関が見られた。左aPFCと左DLPFCのシータ帯域活動の増加は、RVIPの総ヒット数の増加と正の相関を示した。【考察】シータとアルファのrTMSがDANとDMNのFCを変調させることでSAを向上させることが示唆された。