50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター リハビリテーション

[P25-22] Mental Rotation課題中の脊髄前角細胞の興奮性とイメージする身体部位の角度との関連性について

野村真1, 松元秀次1,2 (1.日本医科大学千葉北総病院 リハビリテーション科, 2.日本医科大学大学院 医学研究科 リハビリテーション学分野)

【目的】暗示的な運動イメージの方法であるMental Rotation(MR)課題において、イメージする身体部位の角度の違いが脊髄前角細胞の興奮性の変化に及ぼす影響についてF波を用いて検討した。【方法】対象は本研究に同意の得られた右利きの健常者10名とした。課題は、回転して呈示される手の画像の左右を判別するMR課題であり、左右の手掌と手背がそれぞれ0°、90°、180°、270°回転している計16パターンの画像をランダムに呈示した。F波は、MR課題の画像呈示毎に右正中神経を刺激し右短母指外転筋より導出した。F波の分析項目はF/M振幅比とし、各呈示画像におけるF/M振幅比を比較した。【結果】振幅F/M比は0°の画像と比較して180°の画像で有意に増加した(p<0.05)。【結論】MR課題では身体部位をイメージすることでその部位に対応する脊髄前角細胞の興奮性が増大するが、イメージする角度によってその興奮性が変化する可能性があることがわかった。