日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター リハビリテーション

[P25-23] 実運動練習が心的一致時間と脊髄前角細胞の興奮性に与える変化

松原広幸1,2,3, 黒部正孝2,4, 鈴木俊明4, 淺井仁5 (1.介護老人保健施設 田辺すみれ苑 リハビリテーション科, 2.田辺中央病院 リハビリテーション科, 3.金沢大学 医薬保健学総合研究科, 4.関西医療大学大学院 保健医療学研究科, 5.金沢大学 医薬保健研究域保健学系 リハビリテーション科学領域)

【目的】実運動練習が心的一致時間と脊髄前角細胞の興奮性に与える影響を検討した。【方法】健常者10名(平均年齢:23.6±2.8歳)を対象とした。初めに右正中神経を刺激し母指球上の筋群より安静時のF波を導出した。次にBox and Block Test(以下:BBT)の実運動練習を行い、その後BBTのイメージ中のF波を記録した。最後に実際にBBTを行った。コントロールとして実運動練習は行わず安静時とBBTのイメージ中にF波を記録し、最後に実際にBBTを行った。検討項目は実運動練習を行った練習条件、行わなかったコントロール条件の安静時を1としたイメージ中の振幅F/M比相対値と出現頻度相対値とした。心的一致時間はイメージと実際のBBTの個数の差とした。【結果】コントロール条件と比較して練習条件は心的一致時間、振幅F/M比相対値、出現頻度相対値が減少した。【結論】実運動は心的一致時間を縮め、イメージ中の脊髄前角細胞の興奮性を減少させる可能性が示唆された。