50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 歩行・姿勢・動作分析

[P26-2] 成人脊柱変形患者における脊柱矯正手術後の立位重心動揺パワースペクトル変化

伊藤駿1, 森公彦1, 間野直人1,2, 小西隆幸1, 倉本仁1, 齋藤貴徳3, 長谷公隆4 (1.関西医科大学附属病院 リハビリテーション科, 2.関西医科大学大学院 医学研究科 医科学専攻 リハビリテーション医学, 3.関西医科大学 整形外科学講座, 4.関西医科大学 リハビリテーション医学講座)

【目的】成人脊柱変形(ASD)患者の手術前後の立位制御の変化を、重心動揺パワースペクトル解析により明らかにする。【方法】ASD患者43例を対象に、術前、術後2週で、閉脚立位時の重心動揺検査を開眼、閉眼の2条件で実施した。単位軌跡長、実効値に加え、前後方向、左右方向それぞれのパワースペクトルを0.01-0.1Hz(区間1)、0.1-0.5Hz(区間2)、0.5-1Hz(区間3)、1-3Hz(区間4)の周波数帯域で算出し、これらを比較した。【結果】単位軌跡長、実効値はそれぞれ術前より術後、開眼より閉眼で有意に増加した。パワースペクトルは術後、左右方向の区間4で術前より有意に増加し、区間1で減少した。また、閉眼時は前後区間3・4、左右区間4で開眼より有意に増加し、前後区間1・2で有意に減少した。【結論】脊柱アライメント矯正後、閉眼で立位重心動揺は増大し、前後・左右でともに高周波数帯域による制御に変化することが示唆された。