50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 歩行・姿勢・動作分析

[P26-5] 脳卒中片麻痺患者に対する足関節アシストロボット歩行における異なる底屈アシストによる麻痺側推進力の変化

桑原嵩幸1,2, 森公彦2, 森拓也3, 久保峰鳴3, 間野直人1,2, 中條雄太1,2, 金光浩2, 野田智之3,4, 長谷公隆1,2,3 (1.関西医科大学 大学院 医学研究科 リハビリテーション医学, 2.関西医科大学附属病院 リハビリテーション科, 3.関西医科大学 リハビリテーション医学講座, 4.国際電気通信基礎技術研究所(ATR))

【目的】脳卒中片麻痺歩行に対する足関節ロボットアシストは,麻痺側推進力を増加させるが,適切なタイミングで加える必要がある.本研究の目的は,タイミングの異なる底屈アシストが麻痺側推進力に及ぼす変化を検討することである.【方法】脳卒中片麻痺患者1名に対し,麻痺側足関節に異なる歩行周期(GC)(30-50%GC,10-50%GC,30-60%GC,40-60%GC)に底屈ロボットアシストを加えた.歩行中の麻痺側推進力積分値と推進力の左右対称性(推進力比)を算出し,アシストのない歩行と各アシスト条件の歩行を比較した.本研究の一部はAMEDの課題番号JP20he2202005の支援を得て実施された.【結果】麻痺側推進力積分値は全条件で増加し,推進力比は30-60%GC底屈アシストを除く3条件で向上した.いずれも30-50%GCのアシスト条件で最も増加した.【考察】麻痺側推進力は底屈アシストのタイミングにより変化する可能性があり,個別的にアシストのタイミングを検討する必要性が示唆された.