日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

講演情報

一般演題ポスター

一般演題ポスター 術中モニタリング

[P27-1] Anesthetic Fade改善における刺激増加率の検討

橋本朋久1, 宇野耕吉2, 川北晃平2, 鈴木哲平2, 伊藤雅明2 (1.国立病院機構 神戸医療センター 臨床工学部, 2.国立病院機構 神戸医療センター 整形外科)

<目的>Fadeが改善できる刺激設定の増加率を調査すること<対象>MEPを受けた脊椎脊髄疾患944例から、術後に神経悪化を認めた症例やFadeを生じなかった症例などを除外した135例を対象とした。<方法>ベースライン振幅値の30%未満に低下を認めた際に設定変更を行った。設定変更は刺激強度・Pulse数・DTS追加とし、ベースラインと最終モニタリングの刺激設定値から増加率を算出した。<結果>刺激増加率は10%未満(n=5)、11~20%(n=72)、21~30%(n=13)、31~40%(n=20)、41~50%(n=7)、60%(n=1)、DTS追加:100%(n=17)であった。<考察>50%の振幅低下と20%以上の刺激強度増加をカットオフ値とした報告を認めるが本研究と比較した場合、偽陽性が増える可能性が考えられる。Fadeは最大60%の刺激増加もしくはDTSにより改善が可能であった。